ご挨拶 セミナー案内 ホロス通信目次 トピックス リンク集
入会案内 役員紹介 ホロス通信バックナンバー エッセイ目次 事務局便り
東海ホロス                           


                    
             【 東海ホリスティック医学振興会について 】

                          東海ホリスティック医学振興会会長   恒川  洋


 “いま、医療の中で何かが変りはじめ、新しい何かが生まれつつある” こんな予感を持つ方々が、医療現場での人々、患者さん、家族の人達のみならず、一般の皆さんの中にも増えているのではないでしょうか。

 現代医学、すなわち近代科学を基本とした西洋医学は、科学の飛躍的な進歩に伴って、めざましい発達を遂げ、人類に極めて多大の恩恵をもたらしてきました。

 西洋医学は、局所を分析的に診て行くため、特に病気の診断を得意とします。また、治療でも外因性または原因を取り除けば治る病気の場合、例えば細菌などによる感染症とか早期のがん、ショックなどの緊急事態の処置などでは、その威力を遺憾なく発揮します。

 しかし、一方で、西洋医学が得意としない病気の増加や、進歩のかげに置き忘れられたものも明らかになってきました。
 例えば、内因性の病気、つまり食生活など長年にわたるライフスタイルの歪みの影響が大きい成人病を初め、進行がん、老人性痴呆、あるいはストレス社会を反映して増え続けている心身症や精神病などの治療の現状が満足できる状態にあるとは到底言えません。

 また、医療の目的の第一が生命の尊重である為に、ともえれば生命の質よりも量に重点を置きがちではなかったかとの世論の批判もある状況で、医療の原点である医の倫理とか医道と呼ばれるものが医学や医療技術の進歩と同じ様に向上してきたと言えるでしょうか?

むしろ国民の多くは懐疑的であり、医学の進歩や貢献を認めながらも、現代の医療が病気を見て病人を診ていないとする非難の声や医療者に対する不信感も根強くあります。

 しかし、こういった情況の中でも、国民世論の動向を受けた医療界自身の反省や行政によって、生命の尊重と共に個人の尊厳の保持にも目が向け始められ、さらに医療の担い手 (医療者)と受ける者(患者)との関係性にも変化が起こりつつあります。
 このように今、医療を取り巻く社会環境や国民の意識に変化が生じてきています。

 現代医学のめざましい進歩にもかかわらず、病人が増え続け、国民医療費は20兆円を遥か越え、いわゆる医療不信といわれる時代になってしまったのは、なぜなのか?そして、この情況を変え、よりよい医療環境を創っていくことはできないのであろうか?
これらの疑問を考えていくうちに、この情況は日本だけではなく世界的なものであり、解答のひとつとしてホリスティック医学という考え方のある事が明らかになりました。

 ホリスティック医学とは、欧米諸国において、西洋医学の診療の弱点を補うために、西洋医学一辺倒であった医療の中に東洋医学などの伝統医学や民間療法を取り込めるかどうかを研究し、西洋医学以外の生命観や医学観を見直そうとする医療概念です

 西洋医学では、まず病態を分析して病名を診断し、病名にあった治療法を選択しますが、中国医学などの東洋医学では、病態から体内のバランスの異常を判断し、自然治癒力を高めて人間全体の歪みを是正することが基本になっています。また、中国医学では「未病を治す」ために病気予防、健康増進の方法として様々な「養生法」を重要視しています。

 しかし、それぞれ異なった風土と文化の中で発生し、独特の生命観や思想的背景のもとに発達してきた伝統医学や民間療法は、近代の科学的思考を基本とした西洋医学の医療観とは矛盾する点も多く、そのままの形で西洋医学と組み合わせる事は容易ではありません。

 伝統医学や民間療法を頭から否定する事も、逆に極端に美化し盲信するあまり、西洋医学の欠点に固執して、その確実性や有用性までも否定するのも好ましい事ではありません。

 勿論、西洋医学的な価値観や見方のみでこれらを評価し、取捨選択するのが適正であるかどうかは議論のあるところでしょう。ただ、現実には、私たちの価値判断、考え方の基本となっているのは、客観的なデータに基づいた科学的評価であるのも事実です。

 そこで、西洋医学以外の伝統医学の生命観や医学観、民間療法の考え方や方法論を知り、理解するために、可能なかぎり客観性というモノサシで観ながら勉強し、知り得た情報を提供すると共に、日本の風土、文化に根ざした新しい医療の創造をめざして、1991年6月に、東海ホリスティック医学振興会が発足しました。

爾来、多くの同じ問題意識や想いを持つ人々との出会いがあり、新しいネットワークが形成されつつあります。 この会は、いかなる政治・宗教団体にも属さない非営利団体です。

 医療関係者のみならず、自然科学、社会科学関係の方々やホリスティック医学に関心のある一般の方々、学生の皆様の幅広いご参加、ご協力を心からお待ちしております。
                                            



                     東海ホリスティック医学振興会 専務理事 金子一郎

 古来、生物は自己の持つエネルギー(免疫力とでも言おうか)のみで生きてきました。エネルギーを喪失すれば死ぬ だけでした。今でも人と人が飼育している生物を除けばそのままであり、寿命は殆ど変わらないか環境悪化により短くなっています。科学技術の進歩は本当に人間を幸せにしたのか? 進歩の陰に置き忘れられたものはないのか?

 この疑問を医学・医療の面で考え、研究・普及する目的で1991年6月に東海ホリスティック医学振興会は発足しました。
 ホリスティック医学は近代西洋医学の反省あるいは批判から興ったことはまちがいなく、また全体は部分の総和よりも存在価値があるという全体論がその基本概念であることもまちがいではありません。

 しかしながら西洋医学が不完全であるようにホリスティック医学も理念はともかく医療現場では完全な医学ではありません。ただ概念的には現代医療の王道である西洋医学に対抗・対立するものではなく、西洋医学のもつ問題点・弱点を補完するもう一つの枝となる医療になると確信します。

 今後、東海ホリスティック医学振興会が果たしていくべき使命は、人はどう生き、どう病に向きあい、どう死ぬ か、という人類永遠のテーマを共に考えながら、ホリスティック医学の理念を広く一般 の皆様に普及・振興していくことであると思っています。
                                           

  東海ホリスティック医学振興会について
 東海ホリスティック医学振興会は、ホリスティック医学の研究、実践、振興を目的として1991年6月に発足しました。現代医学つまり近代科学を基本とした西洋医学が分析的、機械論的な医学観に立脚しているのに対して、ホリスティック医学には人間の心や体、環境(自然、社会環境)を切り離さずに、ホリスティック(まるごと)に捉え、それぞれの関係性を重要視し、一人ひとりの生き方や価値観を大切にする視点があります。

 活動としては、ホリスティックな医療、健康に関するセミナー、講習会、教室の開催と情報提供(機関誌、情報誌の刊行、情報案内の発行など)を中心に、ネットワーク型の会員交流の場づくりをめざしています。


























東海ホロス