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東海
ホロス 手塚郁恵
連載 ハコミって何?
通信
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第1回 自己存在感覚を取り戻す  vol.52 2006.07
(当振興会頑間)
 私は、恒川先生の『がん治療に?を感じた時に?読む本』でご紹介いただいた手塚郁恵です。なんとあの後もう一度乳がんになり、その時心臓機能障害も発見され、ぺ一スメーカーを入れて手術しました今は元気で恒川先生のところの多目的ル一ムでワークショップをさせていただいています。ハコミ認定セラピスト。今、ハコミとポディ一ワークが一つになったような、ボディマインドワークを開発中。

 ハコミ、つまりハコミ・メソッドとは、アメリカのロン・クルツ氏が創出したボディ・センタード・サイコセラピーです。“ハコミ"とは、ホピ・インディアンの言葉で「あなたはどんなあり方をしているか?」というような意味です。

 私たちの存在の根源にあって…生を支えてくれるのは、白己存在、片定感覚です。それは、自分は自分であっていい、自分は生きる価値がある、自分はすべてこのままで無条件に愛される、などというからだの感覚です。それは、私たちのすべての感情、体験、表現などが、よいものとしてあたたかく受け入れられるところから生まれます。

 生後3,4年の間にこういう体験が得られるとき、私たちは、しっかりとした自己を生きる土台を築きあげることができます。しかし、このような自己存在肯定感覚が育たないうちに、“しつけ"という名のもとに善悪や正しい・間違いを教え込まれ、まったき存在である子どもが、ほめられ、認められ、愛される部分と、叱られ、否定され、受け入れられない部分とに分割されます。

こうして、光の当たる部分と暗闇に押し込められた部分ができるのです。そして、影の部分を持っている自分は、自分でも肯定できなくなり、生きる意味や自信を失います。

 私たちのワー一クでは、その人のよくない部分を直そうとか変えようとするのではありません。逆に無意織の中に光をあて、そこに押し込められている自分の大切な部分を再発見するのです。自分の全体の存在はすべてを含んだ大きなものであり、否定されていた部分を自分の小さな一部分として認めるとき、私たちは、自分のすべてをまるごと肯定することができるでしょう。その時、根源からの自己存在肯定感覚がよみがえってくるでしよう。

 このワークの目的は、ひとつには、生きるために必要だったのに得られなかった体験を取り戻す、ということです。私たちは、このように育ったからこうなった、とは考えません。それは、大人になってからでも、取り戻せるのです。それは、自分のすべてを肯定してもらえる体験や、ほんとうに深いところからわかってもらえる体験、誰かが自分に心を寄せてくれる体験などでしょう。

もうひとつは、自分の無意識的・習慣的な行動パターンをつくってきたコア・ビリーフ(信じ込み)に気づくことです。たとえば、「自分はこのままでは受け入れられない」「自分がだめなんだ」などという信じ込みで、無意識のなかのそれに気づくとき、私たちは、意識的に選択することができるようになるでしょう。この二つが自己存在感覚を取り戻す中核になります。  (次号につづく)

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参考文献
*『ハコミセラピー タォィズムと心理療法』グレッグ・ヨハンソン十ロン・クルツ著 手塚郁恵訳
*『からだを手がかりに無意識とつながる ハコミ・メソッド』ロン・クルツ著 手塚郁恵訳
*『ハコミを学ぶ科学・魂の成長・サイコセラピー』ロン・クルツ薯 手塚郁恵訳
*『ハコミ8つの物語真実と愛のセラピーに出逢って』手塚郁恵・玉木素子・性藤久子編 
*詩集『ことば こころ いのち ハコミの風にのって』手塚郁恵著、いずれも春秋社刊。






第2回 ラビング・プレゼンス  vol.53 2006.11
 人と人とが出会うとき、そこにひとつの空間が生まれます。それは、あたたかい、柔らかな、光に満ちた、快い、さわやかな空間かもしれません。そしてふたりの間に不一留議な親密感や」体感を感じるかもしれません。そこでは、心が自然に開いていくし、自分のままでいられるかもしれません。あるいは、冷たい、硬い、形式的な感じがして、緊張し、心が閉じていくような空間が生まれるかもしれません。

このような空間は、たいてい、言葉でないところから生まれます.それは、ふたりが出会った瞬間に生まれるかもしれません=棉干の人は、援助しようとする人の存在、っまり、まなざし、表情、姿勢、言葉のトーン、語調など、その人のすべてからにじみ出てくる何かを、その瞬間に感じるでしよう。

援助しようとする人は、どんな人なのでしょうか。どのような人間観、世界観、価値観、どのような白己イメージをもっているのでしょうか。表面的な行動や態度だけで相手を見て、困った人だとか、どうしようもない人だとか、判断してしまうでしょうか。それとも、今表面的にはどんなに苦しい、行き詰った状態にあるとしても、怒り、ねたみ、憎しみなどの感情が渦巻いているとしても、苦悩や絶望にのたうちまわっているとしても、もっと深い、無意識の魂のレベルでは、それらの間題を超えて生きる力や、真実を見ようとする勇気、深い愛や賢さなどを感じるかもしれません。

どんなに苦しくても、ほんとうのことをわかろうとする勇気、もっと自由に自分らしく生きたいという激しい衝動、などが見えるかもしれません。

 このように、援助しようとする人の在り方によって見えるものがまったく違います。したがって、ふたりの間につくられる空間はまったく質の違ったものになるのです。その空間の中で展開するワークがどのようになるかは、ご想像がつくでしよう。このように相手を魂のレベルから理解しようとするとき、相手に対する尊敬と共感と出会えた悦びが自然に感じられてきます。このような心の状態、意識状態を、ハコミではラビング・プレゼンスと呼んで、ハコミセッションのもっとも重要な要素とみなしています。これなしには、いくら理論や技法を学んでも、形だけでいのちのないものになってしまうのです。

ハコミでは、このようなセラピストの在り方をトレーニングし、育てるメソッドがたくさん開発されています。これは、知識として学ぶのではなく、すべて、自分の実感、体験、気づきから学ぶのです。これは、とても楽しい、悦びと感動にみちた学ぴなのです。   (次号につづく)

    94年 5月27、28,29日 於:湯の山ゆらぎ園
                                    手塚郁恵:ケアリングセミナー、ファシリテーター・サイコセラピスト
 ケアリングセミナーは、最新の心理学に基づいています。サイコシンセシス、トランスパーソナル心理学、ホリスティック心理学などから構成されています。ケアリングセミナーが目指しているのは、今までとらわれてきたさまざまの思い込みや固定観念から開放されもっと自由に、自分を生き生きと生きていくことです。

外部のモノサシではなく、自分の感性、直感を大切にします。そして一人ひとりが本当の自分に気づき、自分なりの価値観、人生観を選択し、本当に自分に納得できる生き方をしてほしいと願っています。私たち、一人ひとりの中には、素晴らしい生命の知恵や、自分でも気づいていない能力や可能性が潜んでいるのに、それに気づかす、閉じ込めたまま人生を終えてしまう人があまりにも多いのです。自分は何を感じているのか、自分は何を望んでいるのか----すべては、そこから始まります。

 この詩は、参加者のひとりの男性が作ったものです。台湾からいらして、岐阜県に今住んでいらっしゃいます。日本語がまだ上手に使えませんと言いながらも、後日こんな詩と感想文を送って下さいました。

       お腹がすいたのは からだの一つのメッセージ

       病にかかったのも からだの一つのメッセージ

       ストレス いらいら からだの一つのメッセージ

       お腹がすいたら ごはんが食べたい

       ストレス いらいらしたときは 愛を浴びたい

       病にかかったのは もうゆっくり休みたかったから

       愛の源は 燃える心 愛を浴びると心が豊かになる

       兄弟も 親も 同僚も 友達も 愛を与えると 愛が返ってくる

       枯れた田んぼは 雨を浴びると生き返る

       愛のサポートは心の栄養

       これからは からだのメッセージをよく聞いていこう

       これからは 心のメッセージをよく聞いていこう

       これからは 愛をもっと与えていこう

  2泊3日のケアリングセミナー「愛と許しのコース」は、優しいおばちゃん(手塚郁恵先生のこと?)、優しい言葉、簡易のワークショップ、深い気づきのあるセミナーでした。出会いは難しいものではないのだということがわかった。許す体験は心が豊かになる。あたたかいサポートの人達。自分が成長する原動カとなった。忘れられないワークショップです。

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