東海ホロス 芳村思風
・思風庵哲学研究所所長
・鳥羽商船高等専門学校講師
・名城大学講師
・東海ホリスティック医学振興会顧問
                          
  医学とは生命の病を対象にする学問であると私は考えています。そしてホリスティック医学とは、考えられ取り扱える限りの最大の全体的総合的視野をもって、医学の可能性に挑戦しようとする前衛医学であると思います。

その意味で、恒川洋先生が恒川ビルの1つのフロアーを開放して、医学と接点を持つ様々な文化活動のセミナーを開催されたり、また私財を投じて湯の山に「ゆらぎ園」を開設され、ホリスティック医学の可能性を実践的に探究されておられるお姿には、医療において前人未踏の頒域を開拓され、常に真の医学、真の医術、真の医道とは何かを問い続けておられる先生の激しい情熱と崇高な志を感じさせられ、ホリスティック医学のリーダーとして心から敬服いたしております。私は恒川先生との出会いによってホリスティックな考え方に初めて目が開かれました。

ホリスティック医学、すなわち全体的総合的な視野をもって生命の病を問題にする場合、次の三つの視点が考えられると思います。その一つは、現代の世界に存在する全ての医療技術を取り人れて、患者さんに、いま考えられる限りでの最高最適の医療を提供しようとする模索的医療行為であります。それは、西洋医学と東洋医学の協力や融合・統合を考えたり、又、様々な民間療法をも取り人れた医療の試みという事になります。

 二っ目は、生命を全宇宙・全自然・全体社会・様々な文化など、外的環境との相互交流の中で成立する現象として捉える立場であります。すなわち「生命とは開放系」(石川光男先生の思想)であり、病の原因も、このような精神的・物質的相互交流の中で起る現象として理解し対応しなければなりません。

三つ目は、生命という有機体を創造的相乗効果の世界として理解する立場であります。すなわち人間の生命は、理性と感性と肉体が有機的に協力し合うことによって創り出している一つの相乗効果としての世界であります。ですから、人間生命の中に少しでも対立的な意識や構造が生まれれば、それは必然的に生命力を弱め、生命の有機性を破壊し、生命の病を創ってしまう原因になると考えねばなりません。ホリスティック医学は、この三つの視点からの生命理解の統一総合の上に築かれねばならない未来医学であると私は考えております。

このようなホリスティック医学への理解を土台にして、私の哲学である感性論哲学の立場から、ホリスティックな生き方を提案したいと思います。芳村 思風先生

大宇宙の摂理は命を生かすカ
先ず最初は「感性の声を闘きながら生きる」という事であります。命というものは大宇宙のカによって創り出されました。ですから命には大宇宙の摂理が働いています。そして大宇宙の摂理は命を生かす力です。この大宇宙の摂理は、人間においては、感牲における欲求や感情や感覚や気分として、理屈を超えた所から理屈ぬきに湧き上って来るものです。腹が減ったり、喉が渇いたり、涙が出たり、悲しくなったり、音が聞えたり、苦しいのは、みな宇宙によってそのように創られているからです。

感性は宇宙の声であり宇宙の意志です。喉が渇くのは、血液中の水分の不足、細胞中の水分の不足、いま命に必要なものは水分であるという事を宇宙の声が教えてくれているのです。
感性の声に耳を傾ければ、いま自分に欠けている栄養素は何であり、何を食べればよいのかが直ぐわかります。
その栄養素を含んでいるものが食べたくなるのです。医師も患者の感性の訴えに耳を傾け、宇宙の声、宇宙の教示を読み取る事に熟達すれば、もっと患者の心に救いを与え得る真の愛の医療が行えるのではないかと思われます。
この点に関しては西洋医学は東洋医学に多くを学ばねばならないと思います。民間医療も、その多くが、生命の中に働いている宇宙の摂理を部分的に探り当てたものであります。感性の声に耳を傾ける事によって我々は宇宙の摂理に合った生き方をする事が出来ます。

これが宇宙と一体化し宇宙を呼吸し宇宙を感じるという事です。病気とは、自分の生き方や考え方、心のありようが、有機体としてのあり方や宇宙の摂理に反する所がある事を宇宙が教えてくれる現象です。我々は病気を契機にして、自分の生き方や心に聞違いがないか反省しなければなりません。

感性は生命の本質
次は理性と感性を対立させてはならないという事です。対立的な気持ちは宇宙の有機的な摂理に反します。理性は感性の欲求を他人に迷惑をかけない方法で実現する為の手段能カです。理性と感性を協力させれば、その相乗効果によって、生命四十億年の歴史を通して命が獲得し蓄積してきた生命の知恵が人間の命から湧き出して来るのです。

理性を合理的にしか考える事が出来ない不完全な能カであると考え、感生を生命の本質であり宇宙の究極的源理であると考える感推論哲学は、理屈にこだわりなく全てを有機的に統合するホりスティック医学を願理的に支え根拠づけ得る思想になるのではないかと、私は考えています。

…BOOKS 芳村思風先生の著書     
≡☆「人間の格」           (致知出版社)定価1O,000円
≡☆「今 感性は力」        (致知出版社)定価1,350円
≡☆「感牲論哲学の世界」(思風庵哲学研究所)定価2,575円
≡☆「感性の時代」     (思風庵哲学研究所)定価2,060円
≡☆「時流独創角熟経営一      (創森出版)定価1,500円
 
東海ホロス