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筋力を高める効果が最も大きい前後の「スワイショウ」

                                       中部内家拳研究会 橋 逸郎


スワイショウは中国で古くから伝承されてきた健康法の一つで、日本では「楊名時太極拳」の準備運動の一つとして取り入れられています。今回は3つのスワイショウのうち、前後のスワイショウを紹介します。


前後のスワイショウの特徴
腹筋、背筋、大腿四頭筋、腸腰筋(腰の深部にある筋肉)など、腰から足にかけての筋肉をフルに使うことから、足腰の筋肉を強化します。肩こり、頭痛、冷え症、重い腰痛、病中・病後の健康管理などに適しています。ひざの曲げ方によって、運動強度を軽・中・強の3段階に変えることができます。




前後のスワイショウのやり方
1. つま先がまっすぐ前を向くようにして、足を肩幅に開きます。背すじはまっすぐに伸ばし、肩の力を抜き、両手を下ろします。
2. ひざの曲げ方が決まったら、まっすぐ前を見て、両手をいっしょに前後にぶらんぶらんと振ります。
手は後ろに放り投げるようなつもりで振り上げ、力を抜いて腕の重さで自然に振り下ろします。手の振り幅は、前は胸の高さまで、後ろは自然に上がる所までです。

ひざを伸ばした状態


ひざを曲げた状態

ポイント
できるだけ肩の力を抜きます。両手を振るとき、前屈みや反り返った姿勢にならないよう上体はまっすぐ伸ばします。まっすぐ前を見てください。
ひざの曲げ方は次のとおりです。やり方は、ひざの曲げ方にかかわらず3パターン共通 です。
1.ひざを伸ばす(運動強度=軽)
ひざを突っ張らない程度にまっすぐ伸ばします。高齢者でも無理なく行うことができ、筋力の維持に役立ちます。
2.ひざを少し曲げる(運動強度=中)
ひざをほんの少しだけ緩めます。ひざを軽く曲げることで、足のバネが強くなって筋肉の緊張が高まり、足腰の強化につながります。
3.ひざを深めに曲げる(運動強度=強)
前の状態よりさらに深く曲げます。ひざがちょうどつま先の真上に来るぐらいに曲げます。太ももの筋肉(大腿筋)に力が入りやすくなり、筋力を高める効果 が最も大きいスワイショウです。

回数・時間
一度に往復30回くらいから始め、慣れたら50回くらい行ってください。一日、何回行ってもかまいません。

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楊 進先生指導・実技のスワイショウビデオです。3種類のスワイショウを紹介しています。
恒川洋先生(医学博士、恒川クリニック院長)と雨宮隆太先生(医学博士、茨城県立中央病院、茨城県地域がんセンター長)の医学的見地からの解説は必見!
構成:橋 逸郎、カラー37分、3,800

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橋 逸郎(はし いつろう)

1954年愛知県出身。日本における太極拳研究第一人者楊進の弟子として太極拳理論研究を補佐。出版、ビデオ制作などに携わる。
現在、中部学院大学短期大学部社会福祉学科にてセラピー入門を担当、太極拳運動学と感覚論を社会福祉に活かすべく教鞭をとる。
NPO
法人日本健康太極拳協会 指導者育成委員会副委員長、楊名時太極拳師範、中部内家拳研究会代表、半田市健康太極拳協会代表、東海ホリスティック医学振興会理事、中部学院大学非常勤講師。
著書:「健康太極拳規範教程」、「太極拳と呼吸の科学」(ともにベースボールマガジン社)

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