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東海ホロス
ホロス通信

 発行人:恒川洋
 編集スタッフ:岡部明美 五十部富美子 田島亜矢子 高橋淳子
通信目次
vol.10 1996.02
          原点に還り、共に創る
恒川洋                                                
大震災に明け、オウムを始めとする事件、事件が相次いだ、まさに激動の一年、'1995年(平成7年)が終わり、新しい年、1996年く平成8年)が始まりました。

1995年という年は、大変重要な意昧を持った年として歴史に残ると思いますし、おそらく会員の皆様それぞれにも、様々な出来事や事件(?)があったことでしょう。
昨年は、発会以来、4年目となりました東海ホリスティック医学振興会にとりましても、いろいろな意味で転換期を予感させる節目の年になりました。

ホリスティック医学の研究と普及という大きな目標を掲げて、夢中になって、がむしゃらにやっているうちに、4年間があっという間に過きてしまったように感じます。私の独断と偏見に満ちた活動方針、企画内容にご賛同頂き、つたない運営にご協力頂いた顧問、理事、会員の皆様や講師の先作方には、心から御礼申し上げます。

本年、当振興会も5周年を迎えることになります。創設期の4年を経て、この会のすべきこと、今後の方向性が少しづつ見えてきたと同時に多くの間題点も明らかになってきたように思います。

新しい時代の夜明けとなるターニングポイントの年、1996年は当振興会にとっても新たな飛躍と充実の年にならなけれぱなりません。少し歩みを遅くし、立ち止まって、問題点をじっくり考えてみる時期かもしれません。飛躍する直前の、一瞬の静止が次の躍動の大きさの鍵となるのではないでしょうか。
当振興会の抱える間題点とは何なのでしょうか?

まず第一に、組織の運営の問題があります。何とかやりくりして参りましたが、会費収入を主たる財源にしている関係上財政の面では危機的刃状況が慢性的に続いております。また、辛うじて機能していました事務局も、諸事情により今年からはその機能を減らさざるを得なくなりました。

次に、活動内容、方法の間題があります。
事務局スタッフが残業、残業で疲れ切るほど活動(セミナー、講演会の企画・実行、HOLOS,HOLOS通信などの情報誌の企画・編集・製作)しているにもかかわらず、収益増や会員増につながらないのは、その内容が会員や一般の方々の求めているものとずれがあるか、やり方に問題がある可能性が指摘されました。

そこで会員へのアンケート詞査を行いましたところ(その結果は本誌に掲載しました)、内容に関しては概ね希望されるものと一致していましたが、開催日、時間、場所などに問題があることが明らかとなりました。

これらの諸々のマイナス要困を顧みますに、会の創設期のため、止むをえずとはいえ、この会の運営を私と少数の理事、事務局スタッフだけでやってきたことにも一因がありはしないかとの反省が生まれました。今こそ、原点に還って当振興会の発足の意義を恩い起こす時です。

そもそも東海ホリスティック医学振興会とは何ぞや、さらに「ホリスティック」とは何ぞや、そして今、なぜ、ホリスティックな医療が必要とされるのかを問い直すべき時だと思いました。それは言い換えれば、それぞれが原点に還って自らを見つめ直すことを意味します。そして、私なりにそれぞれの問いの答えを考えているうちに、夢中になってやっている時には気がっかなかった、大きな矛盾があったことに気づきました。

「ホリスティック」とは、全体的、包括的なものの見方であると同時に、従来のピラミッド型ではないネットワーク型の「つながり」や「かかわり」を重要視した考え方のことです。ホリスティックなネットワークの特徴は、ある特定のリーダーや社会的に影蟹力のある人達が中心となってネットワークを形成するのではなく、ごく普通の人達の間で生まれ、自然発生的につながり合い、形成されていくところにあります。

そして、そのネットワークは一方向性でない双方向性のパランスと循環を重視し、共に創っていくものです。また、「ホリスティック」という言葉は、もはや一部の覚醒した人々の合言葉を超えて、ごく普通に生活し、自分たちの家族の幸せや健康を願うのと全く同じように、周りの人々や環境、地球さらに宇宙の健全さを願う、普通の人々の「生き方」を表すキーワードになりつつあります。

現実に、時代は碇実に変り、世界中で同時多発的に、ホリスティックな見方、考え方を持った人達が、医療の世界ばかりでなく農業、教育、芸術、文化そして情報、ビジネスの分野など至るところに輩出し、初めは別々にそれぞれのやり方で活動し、それが自然な形でつながり始めています。その動きの拡がりとつながりのスピードは、予想以上に速いようです。

私は「ホリスティック」という、まだ一般的でない、説明に苦労する言葉が、何でもない普通の言葉になるのに多くの時間はかからないと感じています。こうしてみますと、創設期においてはピラミッド型の組織運営がある程度は必要とされたかもしれませんが、本来、ホリスティックな医療を振興する組織が「ホリステイツク」でない一方向性の運営や活動をいつまでも続けているのは矛盾以外の何物でもありません。

当振興会の今後を考える時、「ホリスティックな生き方」を志向し、医療にも同じ様にホリスティックに対応しようとする人々が集う場としてこそ、この会の存在の意味と価値があるのではないでしょうか。つまり、この会への会員一人ひとりの方々のかかわり方がその方向性と内容を決めると思います。従来のような一方向性のやり方から脱皮して、理事、会員の方々も加わった、まさに「ホリスティック」の原点に還った新しい会を共創していかなければなりません。イラスト

以上の反省を踏まえて、咋年の理事会で当振興会の今後につきご検討戴きました。その結果、1996年度からは限られた小人数でなく、理事や会員の方々にも積極的に還営や活動にご参加頂くことが確認されました。

そして、この共創のための具体案として、事務局原案が採択され6月16日に開催が決りました発会5周年の記念行事を、原案を作成した金子専務理事を実行委員長として、理事全員と事務局スタッフを中心に実行委員会を結成し、会員の皆様にもご協力頂いて計画、実行することになりました。

現在、この5周年行事を成功に導こうと、実行委員会の皆さんがミーティングを重ね、真剣に討議しています。関心のある会員の方々の積極的なご参加とご協力そしてご援助を切にお願い申し上げます。
当振興会にとってパラダイムの見直しが迫られる1996年は、私たち一人ひとりが『原点に還り、共に創る』年でもあると感じ、所感を述べさせて頂きました。
Q&A  

  Q:5年前、重症の心筋梗塞で倒れましたが、カテーテルを使った治療のお陰で九死に一生を得ました。その後、またいつ発咋が来るかもしれないと思うと不安で眠れない夜もあります。予防の薬を飲んでいるだけでいいのでしょうか?。


A:福井良治(名鉄病院循環器科部長、当振興会理事)
連絡先052-551-6121〒451名古屋市西区栄生2丁目6-21

 ご質同の内容からはあらゆる場合が想定されますので一般的な判断を述べ、生活面での大事な内容と思われる示唆にとんだ米国からの報告をご紹介しておきます。

まず、心筋梗塞は、初回の梗塞範囲の大きさによっては、2回目の梗塞で命をおとす事もあり、梗塞の程度を把握することがまず第一です。「いつ発作があるかと思うと不安でたまらない」という思いはよく分かります。その昔、心筋梗塞がおこるかどうか予測のできない時代がありました。

医療の進歩は、その予測を可能にしたのみならず、狭心症から梗塞への移行を未然に防ぐことを可能にしました。まず、自分の不安が、根拠のある不安かどうかを確認することが大事でしょう。5年前に梗塞発症とのことですので、その後の症状がどうであるかにより変わります。狭心症発作が全くないようであれぱ、冠動脈の状態としては落ち着いていると思われます。
しかし、運動負荷心電図によるチェックを行い、新たな冠動脈の狭窄がおこっていないか客観的に確認する必要があります。もし、症状や心電図に問題があれば、冠動脈造影で血管を直接確認しなければなりません。結果によっては、カテーテルによる血管形成術や手術によるパイパス術がさらに必要な場合がでてきます。

心配されるように、ただ薬を飲んでいれば安心ということにはなりません。食事の内容、ストレスの程度、!喫煙、血圧の状態、コレステロールの値、これら全てが予後に関わります。米国のDr.オーニッシュは次のような結果を報告しています。

好戦的でストレスの多い生活をして、油の多いステーキを毎日食べ、煙草をたくさん吸っている人の生活を変えさせることで、虚血性心疾患の改善をさせることが可能であると。これは常識的にわかっていることなのですが、どれほどの効果があるかについての認識は、まだ医療の側にも十分にされていません。

Dr.オーニッシュはかなり徹底した変化が必要であると報告しています。虚血に対しての客観的な評価の仕方を知り、生活面での重要牲に気づくことが今回のご質問への答かと思います。
A1竹内聡(星が丘マタニティ病院内科、当振興会理事〕
連絡先052-782-6211〒467名古屋市千種区井上町27

冠動脈病変の種類や重症度が分かりませんので、あまり無責任にならぬように一般論として解説したいと思います。

冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)になりやすい人の特長はかなり以前から注目されており、タイプA行動パターンと称され研究されてきました。せっかちさ、仕事への執着・強い競争心などが特侵とされてきましたが、、それだけでは病態との関連を説明できず、行動の背後にある敵意が特に注目されました。

そういう行動パターンの人は休むことができず、心臓に過剰な負担を強いることになるのです。これは最近問題になっている過労死にも通じます。かってはタイブAの人が心筋梗塞を起こしても、その行動パターンは変わらず、心臓に負担をかける行動を繰り返し再発することが多いとされていました。

治療面でも、その強そうな行動面を変えようとする試みは成功しませんでした。恐らく研究、治療とも見せかけの強さに翻弄されていたからだと思われます。このような人は強くタフに見えますが、最近の研究では強さの背後に隠された自己愛の問題、傷つきやすさが注目されています。

つまり自分の傷ついた魂を守るために自己の弱さに目が向かないように動き続けるしかないということです。このことは無意識のカなので本人すら気づくことはありません。
何かのきっかけで気づいた時は、突如噴き拙した無カ感に圧倒され、パニック状態になったり深い抑うっ状態になることがあります。

しかし、この混乱は真の自己に目覚めるために避けられないプロセスなのです。

私は「病むことは癒しへの第一歩」と考えています。現在の状態が冠動脈病変によるものかどうかは専門家の精密検査を受けるべきだと思います。

もし病変自体が安定しているのなら現在の恐れを真に人間的なものと捉え、自己の弱さを認め受け入れることが病気の予後だけでなく、人生全体にとって重要な意味を持つのではないかと思います。

その場合、具体的には心理療法、瞑想法など自己と向き合う方法がよいでしょう。
アンケート結果

   東海ホリスティック医学振興会では、咋年暮れに、会員の皆様にアンケートをお願いし、こ希望のセミナーやワークショッフに答えていただきました。
(配布220名、回収64名、回収率29%)
  平成8年度の活動計画の参考にさせていただきたいと思います。ご協力ありがとうございました。以下に、アンケート結果をこ報告させていただきます。
表1 心セミナー
こころ
■やはり人気の高い心の癒しのセミナー 
一咋年あたりまでは認知率の低かったOリングテスト、催眠療法(ヒプノセラピー)、芳香療法(アロマテラピー)、キネシオロジー、オーラソーマなど、これまでは知る人ぞ知るといったセミナー、ワークショップの人気が高まってきたのが今回のアンケート結果の特徴といえる。
もうひとつの特徴としては、多人数によるセミナーやワークショップだけでなく、個人セッションを望む声が高くなっていることがあげられる。個人セッションを希望しているのは、Oリングテスト、催眠療法(ヒプノセラビー),キネシオロジー、オーラソーマなど。より深い癒しや気づきが求められ始めていると考えられる。
体・運動・ボディートーク■養生気功への関心度か高い。ストレスが体の緊張、こわばりとして影響しているらしく体への働きかけに対する関心度が高まっている。表2 体・運動・ボディートーク
東洋医学の根底にある、心と体はまるごとひとつという『心身一如」の考え方から、自然治癒力」を自分で高めるものを希望している人がいる一方、他者療法で専門家に体を治療してもらいたい、
ほぐしてもらいたいと望んでいる人も多い。
  

食事療法
表3 食事療法過食、美食、外食という「飽食、偏食」の時代を反映して、食事療法、食養生への関心も全般的に高い。ヘルシー思考の流れの中で中国薬謄が人気がある。かなりストイックな食養生であるマクロピオティック、厳しい食事療法である断食や甲田療法で体質を改善しようとしている人も少なくない。
イラスト










自然・環境・遊び

■自然志向、遊び、コミュニケーション、手づくり志向がうかがえる一方で、環境問題の関心度としてEM自然農法、ディ'一ブエコロジーなどへの関心も高まっている。
表4 遊び
【その他希望の講演会一セミナー・講師】
●増田 明先生のボデイートークのワークショップ(ボデイートーク協会会長「ボデイートーク入門」著者)
●アーユルヴェーダ健康法のセミナー
●エドガーケイシー健康法のセミナー
●ヒーリング(癒し)ワークショップ
●カラーセラピー・色彩学校のワークショツプ
●精神分析のセミナー
●ホリスティック医学の専門的研究会
●古典落語
●官足法・新体道

○鶴見隆史医師の講演(鶴見医院院長)
○青山茂雄医師  〃 (田園都市厚生病院院長、「脳内革命」著者)
○藤岡義孝医師  〃 (赤目養生所所長、「人が自然に癒される時」著者)
○山下 剛医師   〃 (山下神経外科院長、「病になるということ・病が治るということ」著者)
○甲田光雄医師  〃 (甲田病院院長、「現代医学の盲点を突く」著者)
○石川光男先生  〃 (国際基督教大学理学科教授、「西と東の生命観」著者)'
○上田紀行先生  〃 (愛媛大学教授、「覚醒のネットワーク」著者)
○鳥山敏子先生  〃 (賢治の学校」主宰)
○龍村 仁監督   〃 (「ガイアシンフオニー」監督)

【開催場所・時間・費用・内容について】
◎土曜、日曜日の半日、一日セミナーやワークショップ、教室をもっと増やしてほしい。
◎宿泊型のセミナーは費用が高くなるので、もっと手軽な金額で参加できるものを増やしてほしい。
◎平日の夜の時間帯の教室、セミナーを増やしてほしい。
◎地方でも、もっとホリスティックのセミナーをやってほしい。
  事務局便り
新年明けましておめでとうございます。
当振興会も今年6月をもちまして発足満5年となります。これも偏に顧問、理事、会員の皆様のご支
援ご協力の賜と心より感謝しております。5周年を迎えるに当り事務局一同初心に立ち還り『下座・巡堂・喫茶・各々照願脚下』の精神で業務遂行したいと思っております。皆様のより一層のご協カをお願いする次第であります。又、5周年を記念しまして本年6月に記念行事を企画しております。おって会員の皆様にはご案内させていただきますので、奮ってご参加下さいますよう重ねてお願い申し上げます。
花は無心にして蝶をまねき
蝶は無心にして花をたずねる
花ひらく時、蝶きたり蝶きたる時、花ひらく
無心とは気持ちよくやることと見つけたり。(金子)

秋桜(コスモス)の会レポート
今年初めてのコスモスの会は、2日間降り続いた雪にも負けず16名もの参加者があり、とてもホットな会になりました。
円になって坐り、偶然横に坐った人と2人1組での体ほぐしからスタート。
体をほぐされている時はもちろん気持ちいいのですが、交代して相手をほぐしている時もポカポカしてきて心も体もリラックスしていきます。
それから簡単な自己紹介と新年の抱負を語りました。「がんばるぞjと意気込んでいる人、「がんばり過ぎたから今咋はマイペースでいく」という人や、「ゆらぎの中で緊張とリラックスのバランスを大切にしたい」など、様々な意見が出ました。その人その人、その年々の生き方があるのだなあと思いました。十人十色。平均寿命を八十歳と考えると十人八百色の生き様があるのですね。(田島)

百姓体験してみませんか!
湯の山ゆらぎ園の近くにある10年以上放置してあった農地を、開墾から始めて収穫まで1年を通じて一緒にやって頂ける方を募集します。(それぞれの出来る範囲の中で百姓体験をしてもらいます)
第1回は3月3日(日)の予定です。

開墾して、これから1年やって頂く区画を決めたいと思います。EM農法・自然農法・有機農法etc。
各自のお好きな方法で結構です。一緒に鈴鹿連峯の山並みを眺めながら気持ちのいい汗を流しませんか!
問い合わせ先:湯の山ゆらぎ園 出口湧祐
〒510一]2三重郡菰野町千草字西江野7054
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